好きを私にください。
「亮のやつも変わんねーな…。」

「え…?」

「俺、佑実んときもめっちゃチャカされたから。」


って懐かしそうな目をした。


-ズキッ…

心が…痛いよ。


「…明海?」

「…佑実さんとは、今も連絡取ったりするの?」

「あぁ、幼なじみだし…家隣だから嫌でも会うしな。
連絡とかは必然的に。」

「…そっか。」


あたしはその場で俯いた。

あたしって分かりやすっ。


でも、心が痛いよ。

佑実さんはあたしよりも年上だから、先生との年の差だってあたしより無いんだろうな。

それに…幼なじみ。
あたしよりも先生の事知ってる。


「明海?」


なんで…こう言うときに名前呼ぶの…。


「先生っ…。」


名前を呼ぶと同時に溢れ出てくる不安。

佑実さんの所に戻っちゃうんじゃないかって…。


怖いよ。


だってあたしはまだ14歳で…子供なんだもん。

でも先生は22歳の大人。


たった8つだけど…この差は大きいよ…。


「何?不安にでもなっちゃったとか?」


って笑う先生。


「笑い事じゃないしっ。」

「へー、不安になったんだ?」

「…。」


たまには素直になるのも、いっか…なんてね。
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