好きを私にください。
しかも、家が嫌いだから友達のところに泊まっちゃったりもするんだって。
実家暮らしらしいけど、お母さん、心配しちゃうよ。


多分、先生はバイトでもなんでもない。
普通に働いてる人なんだよね。

てことは、大学出だろうから…25歳はいってる?
でも、いくつになっても親は子供のこと心配するでしょ??

お母さん、心配してるんじゃないかな。



とかなんとか言いつつ、あたしも家、大っ嫌い。

早く大学生になりたい。


早く、家を出たいよ…。



明日も、先生に会える。


それだけで、すごく幸せだよ。

時間とかが合わない日なんかは、1ヶ月近く顔合わせないもんね。



本当、幸せ。

あたしが理科できる子だったら、もっと幸せだったのに。


ふふ~んって胸張れるもんね。

あ、でも理科できなくて良かったかも。


だって、そのおかげで今日は先生と2人でお勉強できたし♪



でも、このままじゃ呆れられた挙句、見捨てられちゃうかな…。



やっぱ、理科もちゃんとやろう。

で、先生に褒めてもらおう!


うん、そっちの方が利口だね。


明日から理科やろ~っと。




なんて想像してたら大分時間が経っちゃって


「今何時…?」


ケータイで時間確認したら


「ゲッ…。」


2時。

きっと、先生は遊んでるんだろうなぁ…。
それとも、ちゃんとお家に帰って寝てるかな…。


先生のことを考えながら、眠りに付いた。
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