好きを私にください。
・。+* 明海 *+。・


「ふぅ…。」


疲れたっ。

学校の用意を終えて、ベッドに寝っ転がる。


あ、あたし、髪濡れたまま…。

ま、いっかッ☆


あたしは石井アンの曲をかけながら


明日真菜と舞佳に言わないとな~…。


って思った。


「はぁ~。」


お兄ちゃん、またいないんだ。
先生が大人しくあたしの部屋にいたってことがそれを物語ってる。

お兄ちゃんは…失恋してから正直荒れてる。


今まで通り優しいし、本人はなんの変化も無いように見せてるつもだろうけど、案外分かったりする。

きっと、女遊びしてる。


ここは大人っていう意味ではどうでもいいけど…心配。


お兄ちゃんの精神状態が心配。


失恋の仕方が今までにない形だったし…何より、好きな人の相手が自分の友達だったってのも大きいと思う。



きっとどうしていいか分かんなくなっちゃってる。


お兄ちゃん…。


「明海?」

「っ?」


ビックリしたぁ~…。


「先生…。」


早かったな…。


「何?亮の事?」

「…うん、まぁね。」

「ふぅ~ん、俺もきっとさっき同じ事考えてた。」

「…そうなんだ。」
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