好きを私にください。
電気を消して、横になる。


…落ち着かない。

先生が側にいる、それだけで…ダメだ、変に意識しちゃう…。


昨日は(一応)寝れたのに…!!


「んぅ~…。」


ゴロゴロしてても当然ながらに寝れ無くて…。

気が付けば1時。


「嘘っ!!」


あたしは小さな声で叫んだ。

先生ももう、寝ちゃったよね…。


「はぁ…。」


明日学校なのにぃ…。

って、今日の方が正解かな?


「明海?」

「っ…先生…起きてたの?」

「一応。どした?寝れない?」

「えっ、あっ、あぁ、まぁ…。」

「ふぅ~ん。」


寝ないと~!!

…でも、なんか甘えたい気分…かも。


「先生。」

「ん?」

「そっちいってもい?」

「はっ!?んまぁいいけど…。」

「本当?ありがとっ♪」

「あ、でもどうせなら俺がそっち行く。ベッドがいい。」

「…うん。」


あたしは壁際に寄ると、先生を迎え入れた。


「ゴメンね、先生。あたし、我が儘で…。」

「別に慣れてっから。」

「…あんまりそれは…。」


ま、いっか。


あたしは勢いでごまかそうと、バッと先生に抱き付くと、そのまま眠りに落ちた。


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