好きを私にください。
-翌朝


「んぅ~!!!」


目を覚ますと、8時だった。


「起きるか…。」


寝たはずなのに疲れが取れない…。むしろダルイ…。

最近いっつもそう。
なんなんだ、まったく…。

「おはよ…。」


リビングに入る。


「おはよう。」


リビングにはお母さんしかいなかった。

お父さんはもう仕事に行ったみたい。


「ね、ダルイ。」

「最近いっつもそうよね~。」


どうしたもんか…。


「あ、明海。お兄ちゃん起こして来て?」

「えぇ!!ヤダよ!!お兄ちゃん寝起きめちゃくちゃ悪いじゃん!!」


そう、あたしにはお兄ちゃんがいる。

今22歳なの。大学生。


1人暮らしでもすれば?って感じ。
起きれないから無理って言うんだよ、いっつも。

まぁ、皆納得しちゃうんだけど。


「しょうがない…。」


あたしはお兄ちゃん、大好き。

超意地悪だけど、優しいし、面白いし。


「お兄ちゃーん。」


お兄ちゃんに声をかける。


「るせぇ…。」


起こしといてもらってこれかい。


「起きろっつてんでしょ!?」


布団を引っぺがす。
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