好きを私にください。
「でも舞佳、高里先生だけは絶対無いと思ってたぁ…!」

「そ、そう?」

「だって結構年いってそうなんだもん!!絶対30いってるって!」


いや、いってないし。


「あたしの彼氏はそこまでおじさんじゃないもん。」


あたしは空を見上げ思った。

先生…。さっきまで一緒にいたのに…もう会いたいや。


早く帰ろう。

もう家にはいないだろうけど…メールしたいし。


その後、真菜と舞佳に事情聴取を受けたのは言うまでも無い。




「ふぁっ…。」


眠い。

いっぱい寝たつもりだったんだけどな~。
やっぱりつもりはつもりか…。


今日、1日中先生の事考えてるや。


今は給食も食べ終わって、5時間目。

あたしの席は窓際だから、よく空が見える。
あと、校庭も。


ベストで眠くなる5時間目。
しかも、教科は国語。

ありえません。


空を見ながら考えるのは全部先生の事。


てか、あたしら、8つも年の差あるんだよな~。
あたしまだ14だもん。

よくもまぁ…。


中3からしてみりゃめちゃくちゃ年の差あんじゃん。

いや、一般的にもある方なのかな…?


でも、まだ夢みたい。
先生と付き合ってるだなんて…。

だって…ついこの間まで遠い存在で、見てるだけの人だったのに、今はあたしの彼氏だなんて…信じがたいし。


「菅田さん!!!」

「…はぃ。」


ヤバい、国語の先生に見つかったぁ…っ!!

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