好きを私にください。
・。+* 和樹 *+。・


アイツ…やってくれんじゃん。

コイツが佑実…俺の元カノだと勘付いての行動だろうな。


「彼女…なんだか可愛いわね。いい子みたいだし。」

「あぁ…。」

「学生?なんだかまだあどけない感じがする…。」

「まぁな。」


アイツは幼い。

きっと今も不安なんだろうな…。


「中学生?」

「…関係ないだろ。」


これ以上は俺的にもアイツ的にもマズイ。


「冷たいわね…。」

「冷たいも何も…なんの用だ。メールでも必要以上に関わって来るなって言ったろ?」


早く明海の所に行ってやりたい。

今にも泣き出しそうなはずだ。


「…どうして、あの子なの?」


やっぱり。


「あんな幼い子のどこがいいの?」

「それこそ関係無いだろ。」

「私、和樹の事忘れたことなんて無かった。」


コイツが嫌だと言ってるところを、無理矢理別れたんだ…。
こうなる事は予測済みだ。


「で…?俺には今がある。邪魔すんな。」

「どうしてっ…和樹はいつも自分勝手すぎるのよ!」


確かにそうだと思う。

かなり無理矢理な事も、嫌がるようなこともやってる。


すごい自己中だと思う。


「アンタには関係ない。」


佑実には悪いけど、佑実とやり直す気はさらさらない。


「…ヒドくなったのね、和樹…。」


もう、なんとでも言ってくれ…。


< 136 / 350 >

この作品をシェア

pagetop