好きを私にください。
「…はい。」


信用、する。

付き合い始めた時に、そう決めたんだもんね。
だから…信じなきゃ。

あたし、何考えてたんだろう…。


「佑実さんは…?」


でも心配くらいするもん。

心配と信用は違うよね…?


「い~の、気にしなくて!」

「でもぉ…。」

「い~って!服でも見に行こ~。」


早々と食べ終えた先生は呑気にそう言う。


「丁度夏服出てきてるでしょ?女ってそういうの気にすんじゃん。」

「…うん!!」


きっと気遣ってくれてるんだ…。

ありがと、先生。


何があっても、離れたくないし、離したくないや…。


「うっし!行くか。」

「でもあたしお金持って無い~。」

「中学生らしくていーじゃん。」

「慎ましく下見する~。」


先生と生徒っていう状況…だけど

あんまりカップルらしくないかもだけど


仲良く、ずっと一緒にいられればそれでいいなぁ…♪


なんて。






ただの夢でしかなかった。








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