好きを私にください。
え…?


「高校生になればまた新しい出会いがあるし、すぐ忘れちゃうよ。」


は…!?


「ただ単に、そういう先生への恋とかに憧れてるだけだよ。」


何、この人…。


「私も高校入ってすぐ忘れちゃったし、彼氏できたし。」


何それ…それってただ単にアンタが本気じゃ無かっただけでしょ…!?


「だからま、止めときなよ。」


そう言って、消えて行った。


「ふっ…」


何さ何さ何さ!!


「ふざけるなーーー!!!!」


何様だよ!!!


「…明海?」


へっ…。

目を開けると目の前に先生。


「えっ…あれ?夢?」

「アンタはどんな夢見てんの?」


あたしはゆっくりと起き上った。

夢…。


でも、こう…心にずっしりと来る物はなんだろう…。


「って今何時!?」

「えっと~…11時。」

「嘘ぉ!!!」


あたし何時に寝たっけ!?

爆睡しすぎでしょ!!!


「夜…ですか。」

「アンタ頭大丈夫?」
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