好きを私にください。
「っ…。」


もう、恥ずかしさなんかどうでもいいや。


「ここにいて…。」


そう小さい声で呟いた。

あたしは布団をグッと握りしめた。


「…分かった、いてやる。」


そう言ってくれた。


「…うん、ありがとう。」


涙がこみ上げてくる。


「何泣きそうになってんだよ~。」

「だって…。」


お風呂、どうしよう。

…いいや、朝シャンでもしよう。


「俺、亮にパジャマ借りて来るわ。」

「うん…。」


そう言って部屋を出て行った先生。


「…。」


あたしもトイレ行って来よう。

多分、もうなっちゃってる感じあるし。


それからいろいろ夜に向けて準備をして、部屋に戻った。


「アンタ、どこ行ってたの?」

「おトイレ。」


そう言ってあたしはまたベッドに戻る。

あぁ~…腹がしんどくなってきた。


先生はこの短時間でお風呂も入ってきたみたい。


「布団持って来んのめんどい。」

「…うん。」


お母さんが起こしに来るかな…。

でもま、いっか。


…いや、よくないか。
< 144 / 350 >

この作品をシェア

pagetop