好きを私にください。
・。+* 和樹 *+。・


たく、コイツは何考えてんだか。

俺にくっついたまま寝てる明海を見る。


本当、幼い…。
そりゃそうか、まだ14…。

8つも下だもんな。

…周りの目が心配なのか。


じゃなきゃあんなこと言わないよな…。


“あんなのただの見かけだけの性格だもん…。”


なんか日本語的おかしいような気もするけど…

コイツ、今まで猫被ってたって事か?
でも笑ってるとき素っぽかったし…。

よく分かんねぇ奴…。


-ブーッ、ブーッ

ケータイのバイブの音がする。

メールだ。


相手は…佑実だ。

この間会って以来メールがしつこく来る。


『会って話がしたいです』


それだけ。
何がしたいんだ、コイツ…。

塾にまで言いやがって…。


「ふぅ…。」


俺はため息を吐くと


『会う気は無い。メールもしてくるな。』


と送った。

めんどくさい。俺には明海だけだってのに。


俺はそんな軽い男じゃねぇ!

まぁ、佑実からしたら軽い奴にとれんのかもな。


いきなり“別れてくれ”っつって、
再会した時には他の彼女といた、なんて…

ただ単に軽い奴にしか思えないしな。


「明海…。」


不安と怖さの入り混じった恋愛。
そんなの、したくねぇよな…。
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