好きを私にください。
「アンタ、腹痛いの?」

「うん…まぁね。」


心配されてる~。


「薬とか飲んだのか?」

「う~ん…タイミング逃しちゃって…今飲んでも効かないから。」


鎮痛剤飲むのには、タイミングがあるんだって。

んでそれは、痛くなり始める直前らしい。


「もう冷たい物を胃に入れたくないし…。」


あぁ、ダルイ…。

生理のときって立ちくらみとかがひどいんだよね。


貧血に拍車がかかるとでもいうかのようにね…。


「なぁ、明海。」

「ん?」


先生はベッドに腰掛けてあたしを見降ろしながら言う。

この体制、なんか…変に意識しちゃうかも。
まだまだガキんちょだな、あたし…。


「アンタ、何悩んでんの?」

「…。」


スパッと言った…。


「え…と…。」


佑実さんとこの前あたしが見た夢の事についてですよ。

でも、夢の事とか…バカバカしいじゃん、なんか。


「言ってみ?」


うぅっ…。

先生は知ってのことだろうか…すんごい優しい声で言った。


あたしは夢で見た事を言った。


「…アンタらしいじゃん、んな夢気にするなんて。」

「だって…全否定された気分だったから。」

「気にしなくていいよ、んな夢。」

「あと…佑実さん。」

「…佑実は、俺がどうにかするから。」

「先生ぇ…。」

「今は気にしないでゆっくり寝とけ。」
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