好きを私にください。
「ん~…。」


-ピクッ

思わず手が引っ込む。


「あ、明海…。」

「先生…お、おはよ…。」

「アンタ、腹大丈夫?」

「微妙…。」

「それより腹減らない?」


それよりかよッ!!!


「うん、減った。」


そら減るわ、12時だもん。


「亮いるかな。」


そう言って立ち上がった先生。

と同時に、目に入ったあたしのケータイ。


メール来てるし。

誰?同い年の人じゃないよね、今日学校だもん…。


見るとお兄ちゃんからだった。


『俺出掛けてくる~♪
 和樹と仲良くなっ☆』


「…お兄ちゃん、いないわ。」

「はぁ?」

「ほら。」


ってメールを見せる。


「…やられた。」

「お昼、どうする?なんか作ろっか?」

「何作れの?」

「…ラーメンとか。」


…あたし、料理ほとんどできないし。


「俺が作る。」


って即答。


「はぃ。」
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