好きを私にください。
「…サンキュ。」


涙が零れそうだった。


「早く食べよ、冷めるし伸びるよ。」

「俺が作ったんだけど。」

「別にいいじゃん、あたしたちのお腹に入る事は変わんないんだからさ。」


うどんは、おいしかった。

味は普通だけど…優しい感じがしたから。


「ごちそうさま。」


あたしは食器を流しに運んで、洗おうとした。


「俺が洗うから、病人は寝てろ!」

「…はぃ。」


お言葉に甘えて。

あたしは部屋に戻るとベッドに戻った。


「はぁ…。」


先生、どう思ってんのかな、佑実さん。

でも…信じよう。


てか、佑実さんをどう思っていようが…あたしには関係ない。

あたしはただ、先生といられるだけで幸せなんだもん。


そう思いながら目を閉じる。


先生…。



意識を飛ばす直前、また先生のケータイのメールの着信音が響いていたのが聞こえた。













-~♪


「はぃ…?もしもし…。」


かかってきた電話で目が覚める。


『あっ、明海っ!?大丈夫ッ!?』

「あ、真菜…。」
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