好きを私にください。
いつも通り風呂に入って部屋に戻ると、先生がいた。


「先生…。」

「おぉ。」


なんか…何言っていいか分からない。


「なんだかんだでよかったな、解決して!」

「あ、ぁ、うん。」

「まぁ、解決の仕方が微妙だったけど!」

「微妙どころの話じゃないよね…。」


しかもまだ噂の件が残ってるから解決しきってないし!

ってのは、今は言わないでおこう。


「まぁ、よかったよかったッ!」


あたしはそう言って、先生の側に行った。


「腹は?大丈夫?」

「ん~、悩み事のおかげで痛み増してる~。」

「のわりには元気じゃん。」

「まぁね、一応解決して心軽いから。」

「そっか。」

「そういえばさ、もうすぐ夏期講習だね?」

「終業式いつ?」

「明後日。」


そう、もうすぐ夏休みなのです。

やったね♪


「夏休みかぁ~、いいな~…。」

「そんな事言って、プラスに考えようよ。
夏期講習始まったらさ、嫌でも毎日会えるよ☆」


そう、夏休み、夏期講習の楽しみはコレ!!


「アンタ、ボーッとしてたりしたらめっちゃ指すかんね!?」

「ヤダ~、先生のバカ~。」

「あぁ!?」


平和な時間、これがずっと続けばいいのに。


「先生、今日泊るの?」

「いや、帰る。」

「珍しいね、ちゃんと毎日お家に帰ってるの。」
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