好きを私にください。
お泊まり自宅もバッチリ、浴衣もバッチリ、髪もバッチリの今は6時45分。


後は先生を待つのみ♪


「明海。」

「お母さん。」

「…この間の検査の結果なんだけど。」


言いにくそうなお母さん。

今このタイミングで!?でも、この興奮を落ちつけるには丁度いいのかも。


「異常無いって。」

「本当!?」

「うん、血尿もたんぱくも、1+だって。」


血尿とたんぱくには、ひどさを表す位…があって、正常な人は-、微妙な場合は±、異常のある場合は+になるんだ。

ちなみに、+のなかでも1+、2+、3+とあるんだけど…

あたしはこの間まで血尿の方が3+だったんだ。


「本当!?よかった!」


いい話じゃん!!更にテンション上がっちゃったし!!


「でも、貧血の薬はちゃんと飲みなさいね。」

「分かってるよ。」


最近貧血ひどいから…必須みたいな感じになっちゃってるんだよね。


「待ち合わせ、何時?」

「7時…あ!行って来る!」

「いってらっしゃい。お泊りよね?」

「うん!」

「気を付けてね。」

「はぁ~い。」


お母さんにはただ単に友達だって言ってある。

言っても平気なんじゃ…って思うけど、さすがに在塾中はマズイから…。


外に出て少し行った所に、先生の車はあった。

黒の軽。


「先生っ!」

「おぉ!浴衣じゃん。」

「どうどう?」

「とりあえず車乗れ!」


とりあえずかい!でも今のあたしはテンション高いから平気なのさ~♪
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