好きを私にください。
「ここが俺の部屋。」


先生の部屋に行ったあたしたち。


「なんか…。」


キレイっちゃキレイなんだけど…生活味が無い。

それもそうか、ほとんど家には帰ってないみたいだしね。

あたしの家に泊ってたり、友達のとこに泊ってたり。


「荷物ここ置くからな?」


って言って荷物を置いた先生。


「あ、うん、ありがとう。」

「風呂入るか?」

「そーするっ。」


あたし浴衣だからね。


「今入れて来るから待ってて。」


って部屋を出て行った先生。

あたしは遠慮知らずでしてね…堂々と先生のベッドに腰掛けた。
だって他の所なんて座れないもん、浴衣ですから。

あたしは上半身を倒した。


うわっ、めっちゃ先生の匂いする…。

あたし、変態みたいじゃん…。


「今入れ始めたから10分もすりゃ入れると思う。」


って言いながら部屋に戻って来た先生。


「あーい。」


眠くなる…。


「明海って遠慮ねーな~。」

「無い!あった方が良かった?」

「普通緊張するもんじゃねぇの?彼氏の部屋とか。」


って言ってあたしの隣に座った先生。


「時と場合による~。」


けど、相手が先生だからあんまり…。

てか、あたしの家にいすぎだから慣れちゃったし。


「そのまま寝るなよ!?」

「寝ません!!」
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