好きを私にください。
「ん~、適当でいいなぁ。先生は?」

「俺も適当でいいな…。」

「何か買いに行く?」

「それでもいいけど…その前に着替えれば?」


そっか、あたしスウェット。


「このままじゃマズイ?」

「マズイも何も…。」


ブカブカだもんね。


「じゃあ着替えて来る。」


って服を引っ掴んでまた脱衣所まで戻った。

それから服を着替えて部屋に戻ると、準備万端の状態の先生がいた。


「うし、行くぞ。」

「えっ、あたしお金持って無い…。」

「学生が大人ぶるんじゃねーよ!」

「ゔっ…。」


それって奢られろって事?


「あたし奢られるの嫌いなんだけど…。」

「なんで!?めっちゃ奢られんの好きそうじゃん!」

「うん、あたしケチだし、口ではそう言ってるけどね。」

「じゃあいいじゃん。」

「でもなんか悪いじゃん…。」

「いーから。」


なんか悪いな…。

近くのコンビニまで来ると、あたしは適当に菓子パンを1個引っ掴んだ。


「これだけで足りんの?」

「多分。」


気分的にね。

先生もなんか今日は少ないみたい。
まぁ、適当って言ってたもんね。


「帰るか。」

「うん。」


にしても暑い…。
秋が恋しくなる。


「おじゃましまーす。」
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