好きを私にください。
「まーいいけど。」


ていうか、頭痛い。寝不足だからかなぁ。

今日は早く寝ないとな…。
あたし、布団に入ってからなかなか寝られない人なんだけどね。

先生がいるとなんか落ち着いて寝れたりするしね。


先生なんかもうベッドに入っちゃってるし。


あたしはというと、髪の毛とか、なんやらいろいろいじってた。


「うし、寝る!」


先生の方に歩いて行くと


「ほれ。」


って布団をはぐりながら言ってきた。

あたし、こういうの弱いかも…。
めちゃくちゃドキッてした…。

もう慣れてんのに!!!


「うん…おじゃまします…。」


いっつもあたしのベッドだから、環境の違いにもドキドキしてんのかも。

ベッドに中に入って、いつもよりもドキドキしてる自分に気付く。


あぁ~、気付きたくなかった!!!
なおさらドキドキすんじゃん…。


先生の部屋の電気は付いてなくて、カーテンを開けた窓から入って来る月明かりだけで照らされていた。


「先生って夜電気付けない派?」

「小さい電気を付ける派。」


…あたし、気を使わせてんのかな…。


「まぁ今日は月明かりがあるから、どっちにせよ電気は付けて無かったけどな。」

「そうですか…。」


眠…。

あたしはモゾモゾと先生に抱き付いた。


「明海?」

「ん…おやすみ…。」


あたし、抱き枕大好きなんだよね…。


「おやすみ。」


頭の上で先生が小さく笑うのが聞こえた。
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