好きを私にください。
-ピンポーンッ


「はい。」


あたしはインターホンに出た後、リアクションに困った。


『こんばんわ。』


そういう声は


「先生…。」


なんで!?


『暇だったから遊びに来た。』

「えっ、あ、ちょっと待ってて…。」


てことはお兄ちゃんの所に来たんだよねッ?!

あたしんとこじゃないのか…。
やっぱあたしはお兄ちゃんに勝てないのか…。


あたしはドアを開けた。


「こんばんわ☆」


満面の笑みでいらっしゃる。
…なんか悲しいよバカ和樹!!!


「おぉ。」


先生を上げてから、言った。


「お兄ちゃんなら部屋にいると思う。」

「亮じゃないんだけど。」

「へっ?」


何この人。

じゃあ何のため?!


「これ何だと思う?」


そう言って手に持つカバンを見せた。


「カバン。」

「…以外で言って欲しかった。」


以外何があるの!?


「正解はお泊りセット。」

「…。」
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