好きを私にください。
お泊り?


「どこに?」

「ここに。」

「誰の部屋?」

「アンタの部屋。」


ウフフッて笑って


「…いきなりそういうのはよくないと思うよ?」

「まぁまぁ。」

「もう…。」


でも…泊ってくれるんだ。

やり♪


「顔がニヤけてますけど?」

「気のせいですよ。先生こそどこ見てるんですか?」

「そういう事言っちゃいけないよね。」


いやいや、言いますとも。


「お兄ちゃんの所行く?」

「いや、別にいいよ。どうせ亮だし。」

「…。」


お兄ちゃんって、悲しい奴…なのかな。

けなされるタイプ?
今度いじってみよっかな。


「でもなんで来たの?」

「だから暇だったんだって。」

「あ…。」


そういえばさっき言ってたな…。

あたしに会いに来てくれたとかっ?って可愛らしく言ってみようかな。あ、でもキモイからいいや。


あたし、そういうタイプじゃないし。


もっと冷めたマイナス思考な人だから☆

自分で言って切ないな、この人物像…。


「ね、先生。」

「ん?」


部屋に入って荷物を置きながら返事をする先生。
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