好きを私にください。
「…み!明海!!」

「んっ…!?」


何!?

あたしはガバッと体を起こした。


「やっと起きた…。」

「って先生!?」


えっ!?


「風呂から上がって来たら明海寝てんだもん。
でもさすがにそろそろ風呂入んないとヤバいだろ…?」


と言って先生は時計をチラッと見た。


「?」


あたしも時計を見る…と。


「…ヤバ。」


11時。


「お風呂に入って参ります…。」

「ん~。」


マズイぃ!!

ってか起こしてくれなかったでしょ、先生!

絶対そうだ!!!


あたしは猛ダッシュでお風呂を済ませた。

最悪!!あたし1時間は入っちゃうのに!!
ていうかかかっちゃうんだよね、自然と!!


今日はそこを30分で済ませたからお風呂に入ったのにクタクタ。


「た、ただいま…。」

「おかえり~。」


あたしの勉強机のイスに座ってる先生。

ん?何見てたんだ…?


ひょっと覗き込んで


「ッ!!!!」


あたしはバッとそれを隠した。
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