好きを私にください。

Lesson6 星

・。+* 明海 *+。・


「う、嘘でしょ…?」


無言で黙る母親。

嘘でしょ??


沈黙が真実だということを物語っている。


嫌だっ…。



あたしは夜空を見上げた。


今日は星が無い…雲ばっかり。

先生…あたしっ…。



グッと唇を噛み締めて涙を堪える。


「ゴメンね、明海…。」


お母さん…。


「別に、お母さんは悪くないし…。」


お父さんだって悪くない。

誰も悪くないの。


ただ単に…これが運命なだけなの。





「ゴメンね、明海…。」





再び謝るお母さん。


謝られる度に、涙がこみ上げてくる。

だけど、泣いちゃいけない。


お母さんだって辛いんだ…。



あたしがここで泣いちゃったら…。


そんな気持ちとは裏腹に、頬を一筋の涙が伝った。


「ッ…。」


先生ぇっ…。


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