好きを私にください。
家に帰るなり部屋に飛び込んで大泣きした。

電気も付けずに、月明かりで照らされた部屋の中


先生の顔が浮かんでは消えた。


「っ…。」


鼻が詰まってなかなか上手く息が吸えなくて、尚更涙が溢れて来る。


先生…。


あたしはケータイを開いた。

先生…会いたいよ…。


-~♪

-着信:先生-


なんでこんな素晴らしいタイミングで電話してくるかなぁ、先生…。

電話、出れないや…。


ゴメンね、先生。

でも、今鼻声だし、バレちゃうよね…。


電話が鳴りやむと、すぐにメールが来た。


先生…。


『明日暇?』


明日は日曜日、お休みだ。


『うん(^O^)/』


って返信した。

こういうときにメールって便利だよね。


『じゃあアンタんち行く』

『…なぜに!?』

『理科をみっちりたたき込んでやろうかと』


…お、恐ろしい…。


『いや、明日は12時まで寝て、んで遊ぼうかと…』

『寝すぎじゃない!?』

『いやいや、先生に言われたくないし…。』


まったくさぁ、失礼だよね~!!!

て、あたしが言うなって感じか!

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