好きを私にください。
「…!」


嘘ぉ…。


家に、車が止まってた。

あれ、先生のだし…。


パッと中を見ると、先生はいなかった。

家の中…だよね…。


あたしは恐る恐る家に入った。

って、自分の家なのにっ…!!!


「ただいまー。」


なるべく普通に家に入ると、そのまま自分の部屋に行った。

だけど、部屋には誰もいなくて…


次にお兄ちゃんの部屋に行った。


-コンコンッ


「お兄ちゃんー。」

「明海か。」


お兄ちゃんの返事が帰って来た。

あたしはそっとドアを開けた。


「ただいま。」

「おぅ。」


先生は、お兄ちゃんの部屋にもいなかった。


「あれ、先生は…?来てないの?」

「ん?今風呂ー。」

「てことは泊るんだ…?」

「今日は俺んとこー♪」


嬉しそうに笑うお兄ちゃん。

最近ほったらかされてたもんねー…。


「あ、そう…。」


なんだ、それならいいや。

あたしは自分の部屋に戻ると、ケータイを見た。


『よっ! 持田でーす(^O^)/ 登録よろしく☆』


早…ッ!!
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