好きを私にください。
『了解!! 登録完了☆
 メールこんな早いと思わなかったぁ』


とでも送っておくか…。

でも返信はまた早くて


『俺結構仕事早いっしょ♪』


本当、早いと思います!!!


えと…どうしよぉ。

こういう出だしって何かと困るんだよなぁ…。


「うぅ~ん…。」


『早いね~!!! てかさ、空見て!!
 星キレイだよぉ~!!☆(*^^)v』


…うん、こんなんでいいかな!?

サッと送信して、うずくまった。


「ふぅう~…。」


普通に恋してたらこんなメールにドキドキしちゃったりとかすんのかな。

やった、○○からだぁ!!!とか、今日こんなことあったよねッ!とか…。

一緒に登下校したりとか…すんのかな。


付き合ってるのがバレたら、2人して冷やかされたりとか。


あたし、欲張りだ。
幸せなのに…普通の恋との違いに悲しんでる。

普通の恋を望んでる。


バカだ…。


「明海…。」

「ッ?!」


パッと顔を上げると、先生がいた。


「あ…っ。」


今考えていたことを思い出して、思わず顔を反らす。

ゴメン、先生…ッ。


-~♪

あたしのケータイの着メロが流れた。


嘘…KYすぎ…。

てかこのタイミングって…アイツしかいない。
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