好きを私にください。
-受信:持田-


待ち受けに表示された名前を見てやっぱり…と肩を落とす。


「メールまで持田…。」


ボソッと呟く先生。


「え…っ。」


今本音聞こえた!!

…ヤバい雰囲気!!?


「アンタと持田って家の方向一緒?」

「えと…持田はちょぴっと違うけど…今日は遠回りしてくれて…。」


て、あたしも正直に言いすぎだ…。


「へ~、じゃあ塾から出て1時間ほどは??」

「も、持田くんとその辺でお話しておりましたぁっ…。」


もう無理!!あたしこういうの苦手なんだよぉ!


「…ふ~ん。」


ぷいっとそっぽを向いてしまった先生。

…分かりやすい。


リアクションが子供っぽい…。


「先生、妬いてんの?」


ひょっと先生の顔を覗きこみながら聞く。


「はぁッ!?」


…絶対そうじゃん…。


「ふっ…ふふっ、先生可愛い~♪」


こういうのもレアでいいー☆


「アンタ、最悪。人妬かせて楽しむとか。」

「やっぱ妬いてんのぉ!?」


や~、嬉しいかもッ!


「妬いてんのあたしだけかと思った!」

「はぁ?」
< 240 / 350 >

この作品をシェア

pagetop