好きを私にください。
先生大人だしね~!!


「アンタ妬くの?」

「隣から先生と女の子の会話が聞こえて来るとムシャクシャします。」


本当だもん。


「へー…。」


ニッコリと楽しそうな先生。

…あら、形勢逆転???


「早くお兄ちゃんとこ戻んないと、お兄ちゃんが妬いちゃうよ…?」

「あぁ、別に平気だろ、亮だし。」


…相変わらずの扱いだな、お兄ちゃん…。


「あれ、明日って…土曜だな。」


なんでこう翌日は休日かな…。

って、絶対先生が狙って来てるんだけど。


「寝る、あたし!!」


電気を素早く消して、パッと布団に入る。

お風呂は…朝シャンって事で☆


「先生はお兄ちゃんとイチャってきてあげて~♪妬いちゃうから☆」


そう言って、あたしは窓を全開にした。


「わっ…!!!」


やっぱ今日、星ヤバいぃ!!!

月もキレイ…!


あたしは身を乗り出して星を見た。


「明海、危ねーぞ。」

「あたしそんなガキじゃないもんっ。」


失礼なぁ!!

キレイ…。やっぱ、本物の方がいいなぁ。


「…先生も見る?」

「さっき俺のこと追い出そうとしなかった?」

「…星は1人で見ると悲しいもん…。」
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