好きを私にください。
お腹痛いよぉ~…。


生理中は、貧血になるから体育なんかもちろん見学。体育する余裕があるならもっと他を頑張りますよ。


今日は塾も休むかな…。残念、確か理科だった気がする。


「無理だわぁ~…。」


そう言ってあたしは机に伏せた。

もちろん寝はしなかったけど、1日中ダウンしっぱなしだった。


「お前、今日塾どうすんの??」

「持田…。」


塾…とかもうどうでもいいから寝かせてくれ…。


「休みます…。」

「…お大事に…。」

「どうも。」


あたしはガクッと机にもたれた。


あーあ、最悪。

先生に会いたかったのになぁ…。


窓の外を眺めていると、雲行きが怪しい事に気が付いた。



あ~、ヤバ、あたし、ちゃんと傘持って来たっけなぁ…。

カバンの中を見ると、折り畳み傘が入ってた。


よかった。




帰りの会が終わるころには、ポツポツと雨が降り出していた。


早く帰ろっかな…。



そう思い、真菜と舞佳に先に帰ると言って、1人雨の中を歩いた。


「寒…。」


息が若干白くなる。

どんだけ寒いの…。


「はぁ~あ、まだ10月でしょ…。」


そう思っていると
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