好きを私にください。
「お兄ちゃーん。」


ドカドカとお兄ちゃんの部屋に乗り込む。


「明海っ…。」


かなりビビったらしいお兄ちゃん。

最近本当よく家にいるよなぁ~。


「暇なの。」


適当に座りながらそう言う。


「はぁ~??」

「ね、どうなってんの?先生の恋っ。」


そうお兄ちゃんを指さしながら聞いた。


「先生とか言うなよっ。俺がいけないことしてるみてーだろッ!!」

「いや、してるし…。」


生徒に恋してんだから…十分ダメだろー…。


「で、どうなってんの!?」

「えっとー…結構頻繁に会ってはいる…けど。」

「へぇえ~…。」


ヤダヤダ、お兄ちゃんめ。


「でも付き合うってのは難しいかもなぁ~。」

「なんでっ!?」

「いや~…年の差とかさ。」


いやいや、8歳差の恋してる妹にそういうこと言うなよ!


「あれ、お前いくつ差?」

「8ですけど何か?」


ったく、このクソ兄貴め~~~ッッ!!!


「あっ、マジ?!俺その半分近くだ~。」


マジない、コイツ~~~!!!!


「もう知らないっ。」


あたしはさっさと自分の部屋に戻った。
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