好きを私にください。
-翌朝


「ふっあぁあ…。」


大欠伸をするあたし。


眠い…ヤバい、夜更かししすぎたかなぁ…。


「でっけぇ欠伸。」

「うっ、うるさい!!!」


思わず車を運転する先生にそう突っ込んだ。


「何?楽しみで寝れなかったのか??」

「違いますぅう~!!!」


まったく…。

ちらちらと周りに紅葉が見え始めた。


「おわぁ~、キレイかもっ!!」

「かもってなんだよ!」

「だってまだちょびっとしか見えて無いじゃん!!」

「まぁね~。」


あぁ~、ヤバ、くらくらする…。


「うし、着いた!」

「やったぁあ~♪」


あたしは勢い良く車を降りた。

ヤバい、立ちくらみがぁ…。


「大丈夫か?」

「うん、大丈夫!」


生理はもうほぼ終わりとはいえ、貧血はまだヒドイみたい。

気を付けないとね!


「行こ、先生っ!!」

「おぅ。」


道路を渡って、山の中に入って行く。


「キレイっ♪」

「結構な~。」


それから30分くらいして、あたしたちは車に戻ることにした。
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