好きを私にください。
「辛くはないんですか…?」
俺は辛くておかしくなりそうだ。
「辛いっちゃぁ辛いけど…でも、辛いと思っちゃあおしまいじゃないかい?」
辛いと思ったらおしまい?どういうことだ?
「人を待つのだっていいもんだよ。」
そう言って俺に微笑みかけた。
「私の主人は植物人間でねぇ…。」
「え…。」
要するに、植物状態…ってことだよな?
「もう何年も前に脳卒中で倒れてねぇ…それからずーっとさ。」
「…なんで辛くないんですか…?」
「そりゃあ辛いと思うときもあるさ。辛いと思わない方が無理だからね。だけど、私は主人を信じてるからね。」
信じてる…。
「いつかきっと目を覚ますってね。」
いつか…きっと…か。
「だから大丈夫なんだよ、私は。」
「…強いですね。」
思わず口から零れた言葉。
「強くなんかないさ。ただ、信じてるだけだよ。そんくらいアンタにだってできるだろ??」
「えぇ…。」
「信じてるだけで、強くなれるんだよ。強いから、信じられるんじゃない。」
…このおばあさん、いいこと言うじゃん。
「俺だって信じてます。けど…。」
「けど?」
「待ち続けるだけが、辛くて。」
「そうかい。じゃあ、そういうときはここにでも来るといいよ。」
俺は辛くておかしくなりそうだ。
「辛いっちゃぁ辛いけど…でも、辛いと思っちゃあおしまいじゃないかい?」
辛いと思ったらおしまい?どういうことだ?
「人を待つのだっていいもんだよ。」
そう言って俺に微笑みかけた。
「私の主人は植物人間でねぇ…。」
「え…。」
要するに、植物状態…ってことだよな?
「もう何年も前に脳卒中で倒れてねぇ…それからずーっとさ。」
「…なんで辛くないんですか…?」
「そりゃあ辛いと思うときもあるさ。辛いと思わない方が無理だからね。だけど、私は主人を信じてるからね。」
信じてる…。
「いつかきっと目を覚ますってね。」
いつか…きっと…か。
「だから大丈夫なんだよ、私は。」
「…強いですね。」
思わず口から零れた言葉。
「強くなんかないさ。ただ、信じてるだけだよ。そんくらいアンタにだってできるだろ??」
「えぇ…。」
「信じてるだけで、強くなれるんだよ。強いから、信じられるんじゃない。」
…このおばあさん、いいこと言うじゃん。
「俺だって信じてます。けど…。」
「けど?」
「待ち続けるだけが、辛くて。」
「そうかい。じゃあ、そういうときはここにでも来るといいよ。」