好きを私にください。
・。+* 明海 *+。・


「もったいないことしたなぁ…2週間。」


そう呟きながら外を見た。もう木々は葉を落としていた。

紅葉…見に行ったのに。落葉は、これっぽっちも見ないで終わっちゃった。


「あ、お母さんに連絡した?」

「あぁ、一応ね。って言っても亮伝いになっちゃうけど。」

「そっか…。」


もう12月なんだ…。


「勉強、置いてかれちゃったな。」


2週間なんて。


-バァアンッ


「明海っ!!」


そう叫びながら飛び込んで来たのは


「真菜、舞佳、持田…。」


3人だった。


「学校に連絡いったんだろ。」


そう言った先生。

あ、そっか。


「俺、屋上にいるから。」

「うん…。」


それからあたしが眠ってた間の学校のことを3人が話してくれた。

結構皆心配してくれた、とか。


「ノートなら見してやっからな。」


って持田。


「えぇ~、持田のノート、字ぃ汚くて読めなさそうー。」

「んなことねぇよ!?」


4人で笑い合った。
< 279 / 350 >

この作品をシェア

pagetop