好きを私にください。
「でもさ、クリスマスに間に合ってよかったねっ!」

「…あ、まだクリスマスじゃないんだっけ!?」

「うんー。」

「よかったぁ♪」


なんか…


「そうじゃないよねぇ!!?!?」


そうだよ、あたしさっき目ぇ覚めたの!!なんでクリスマスの心配してんの?!!


-バァンッ


「!!!」


今度は何!?

思わずそう思って、ドアの方に顔を向けた。


「明海…!!!」

「お母さん…っ。」


いやぁ~、失礼なことを思ってしまった…。


「よかった…!」


お父さんとお兄ちゃんもいた。


「…あたしたち、帰るねっ?」

「ありがと、皆。」

「個室だし、メールできるだろ?」

「うん。大丈夫。」

「あたしもメールする~!」


って言いながら、帰って行った皆。

なんて空気の読める人達…!!!


「もう、あんまり心配かけないでよね!!」

「ゴメンナサイ…。」

「和樹も心配してたんだぞ?」

「うん…。」

「もうずっとお前から離れなくてなぁ??」

「…え?」


そこまで、知らなかったよ…。
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