好きを私にください。
-帰り道…


「舞佳、どう思う?」


ただ今、真菜のやらかしたことを舞佳に相談中。


「真菜もやることすごいからねぇ!」


本当、すごいですよ。

時々周りが見えなくなるってゆう恐ろしい点があるからね。


「ん~、でも約束しちゃたら…もうしょうがないんじゃない?」

「かなぁ。」

「それに、先生相手にして手出そうなんて、持田もそんな度胸ないと思うしぃ♪」


いやいや、観点そこじゃないっしょ!?

心の中で大汗かきながら突っ込みを入れているあたしに気づかない舞佳は


「ま、当たって砕けろでしょ☆」

「あたし告るわけじゃないんだけど!?」

「まぁまぁ♪度胸は必要なわけだしぃ?」


…まぁ、そうだけどさぁ。


「それか先生に言っちゃえばぁ?」

「なんて?」

「“あたし、持田と2人でクリパするの~”って。」

「そんなこと言ったらもれなく別れに発展するよね!?」

「あ、そっかぁ~。」


まったく…その落とし穴に気づいて欲しいね…。


「んでも、言ってみよっかな。」

「なんて!?」

「“ゴメンね、実は…”って。」

「ふぅ~ん。」


言ってみたら…先生、どんな反応するかな。


“俺放ったらかして遊び行くの!?いい度胸じゃん。”

…とも言いそうだし

“へ~、行ってらっしゃい。”

とも言いそうだし!

“本気で言ってんの?…持田が好きなんだ?”

…選択肢多いんですが。
< 290 / 350 >

この作品をシェア

pagetop