好きを私にください。
「はぁあ~…。」


どうすればいいわけ!!?!?!?


あたしは頭を抱え込む。


「まっ、頑張れ☆」


ってあたしの肩をポンッと叩く舞佳。

めっちゃ他人事ですよね~、いつもの如く。


「自分で決めんのが1番いいって!」

「うん…。」


自分で決めるのが…か。


「ってそれいっつもあたしが言ってる事じゃん!」

「あはは~☆」


結局は自分。


ていうか…あたしは何を躊躇って、迷ってるの?


あたしが好きなのは先生で…

持田はお友達で…


何も迷うことなんかないじゃん…?


って、第一、持田には告られたわけでもないし…そうだよ、持田はきっと好きな子、いるよ。

いい奴だし…。


何考えてんだ、あたし…。


「ま、考えてみる。」

「うん、頑張れぇ~♪」


…どこか楽しんでる気がするのは気のせいかしら。


「楽しそうだね、舞佳ちゃん?」

「だって楽しいもん。」


…はぁあ。

そんなことだろうと思ったよ!


「じゃ、またね。」

「うん~、バイバァ~イ☆」

「バイバイ!」

< 291 / 350 >

この作品をシェア

pagetop