好きを私にください。
「…。」


じーっ…。


「ぬっ…!?」


…。


「…無理!」


あたしはパッと目を反らす。

ただ今、ケータイと睨めっこ中です。


「まだかなぁ~。」


今の時間は12時です。
そしてあたしは先生からの電話待ち。


「勝てない勝負はしないのよ~♪」


と呟きながら、あたしはベッドに寝っ転がった。


お風呂も済ましたし…あとは待つだけなんだけど…。


-~♪


「!!!」


きたぁあ!

あたしは即行で電話に出る。


「も、もしもし!?」

『もしもし。』


先生ぇだぁ…☆って当たり前か。


『遅くなってゴメンね。』

「ううん、全然平気!


フッと今日の記憶が脳裏をよぎる。


“付き合ってんのかぁ~、そっかそっかぁ~”


「…。」

『で、なんかあったか?』

「へっ!?」

『だって明海から電話って…なんかあったんだろ?』

「えっ、あぁ、うん、まぁね…。」


どうしよう、今日のこと思いだして、そっちにしか頭がいかないよ…。
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