好きを私にください。
「んじゃ答え合わせするよ~。」


ここの塾は約10人で1クラスの塾。

1クラス1人先生が付いて授業なんだ。


「はい、じゃ菅田さん~。」

「えっ、あたしに聞く!?」

「いーから早く答え言えっての。」


他愛のない会話もいっぱいしたいよ。


「…分かんない。」

「…馬鹿。」


うわ、今漢字で言ったよ…。


「えっと、この問題の答えは…」


ツンツンした髪の毛。
すっごく触ってみたいんだ。

あとね、お風呂上りとかのセットしてないペッチャンコも見てみたいの。


「お~い。」


先生があたしの目の前まで来て言う。


「アンタ1番できないのに何ポケッとしてんの?」

「ポケッとなんかしてないよ?ボーッとしてんの。」


って返すと、ハーッて溜息吐いて他のとこ行っちゃうの。


本当はもっとかまってほしいしここにいてほしい。

でも、そんなこと言っちゃダメだから、グッと我慢する。


気が付いたら、次のことに進んでた。


「って、どこやんの?」

「P,57で~す。ちゃんと話は聞きましょうね~。」


周りの皆にクスクス笑われる。

でも、それもへっちゃら。


だって、先生と話せるんだもん。


「聞いてるんだけどな…先生、背ぇちっちゃいから声もちっちゃいんじゃん??」

「うっせぇよ。」


先生はあたしより全然大きい。
あたし、160cmだからね。

でも、先生は男の人の中だとすっごくちっちゃい。
167cmくらいしかないって言ってた。
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