好きを私にください。
あたしたちが、始まったんだよね。


「っ…!」


6月からだから…6ヶ月?

約半年だね…。


「先生…。」


先生がいるのが当然になっちゃったから


「先生…。」


先生がいないなんて、考えられないよ。


「先生ぇっ…!!!」


なんで…なんで。


答えは出ないって分かってるのに…なのに、答えを探し求める。



答えは、先生しか知らないのに。



「いやぁあ!!!」


先生がいたから、頑張ってこれたの。


真菜の事も、

舞佳の事も、

理科だって、塾だって、

病気のことだって…。


あたしが事故に遭ったとき、ずーっと側にいてくれたんだよね?


嬉しかったよ、温かかったよ。

あたし、先生が待っててくれたから目を覚ませたんだと思うの。



あたしの毎日には、先生がいつもいるのに。


ケータイの受信箱も、先生とのメールがいっぱいなの。

思い出も、何もかも…。


1人の布団が寂しいの。


一緒に星、見たよね?
もう1人でなんて見たくないよ。



先生、あなたの存在は、あたしの中で…こんなにも大きかったんだ…。
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