好きを私にください。
あたしって、弱い。


ゴロンッとベッドに寝っ転がる。


「はぁ…。」


あたしって、バカだな。

こんなんじゃ、持田傷付けるだけなのに。


-カシャッ


「??」


何かに手があたって音がした。
音の元を見ると、CDケースがあった。


「あ…。」


石井アンのCD…。


「っ…ぅ…。」


先生、ゴメンね、あたし、バカで…弱くて。



…強くなりたいです。



その日は泣きながら、眠りについた。


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