好きを私にください。
「へっ…。」


和ちゃんじゃ…ない???授業…理科…だよね??


「先生、高ちゃんはぁ??」


って誰かが聞いた。


「高里先生はしばらくお休みですよー。」

「なんでなんで!?」

「内緒ー。」


はいじゃあ授業始めるよ!っていう先生の言葉で授業が始まった。

でも、あたしはそれどころじゃない。


なんで?

なんで先生、いないの??
和ちゃん…??

ねぇ…なんで??


あたしが休むならまだ分かるよ…?

フラれたわけだし…。

でも、先生は…あたしをフったんだよ?
なのに…なんで??


…きっとなんかあったんだ。

先生に、何かあったんだ。


どうしよう、心配だよ…。

あたし、もしかしたらこんな事してる場合じゃないのかもしれない。なんとしてでも、先生と話さなきゃならないのかもしれない。


先生のことばかり気になって、授業なんかほとんど聞いて無かった。




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