好きを私にください。
「はい。」


-ドキッ


先生の声…何ヶ月ぶりだろう。


「し、失礼します。」


ドキドキしながら、病室のドアを開いた。

ベッドに横になっている先生。


「あ、明海…?」


先生はすごく驚いた顔をしている。

それもそのはず…だよね。だってあたしは先生が入院してるのを知らないことになってるんだもんね…。


「先生っ…。」


涙が込み上げてくる。
けど、泣かないように頑張る。


「なんで…ここに…??」

「お、お兄ちゃんに聞いたの…。」

「ったく…亮の奴…。」


なんて文句をぶつぶつ言ってる先生。


ってか、あれ…??

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