好きを私にください。
・。+* 持田 *+。・


「はぁ~あ。」


“別れよっか”

バカだろ、俺。マジで別れちゃったし。


「…これでよかったんだよな。」


グッと拳を握ってそう呟いた。





あの日…菅田が高ちゃんの病院に行ったらしい日。

菅田の兄貴の亮先生から電話がきた。


「はいはい??」

『おい、持田。』

「何?」

『お前、明海と別れろ。』

「はい!!?!?」


言われたことはちょっと…というかかなり予想外で、すごく驚いた。


それから高ちゃんが入院してること、

今菅田がそこに向かったことを聞かされた。



『だから、別れろ。』


正直嫌だったし、誰が塾の、それも一瞬だけの先生の言うことなんか聞くかって思ったけど…



『もうお前なら分かるだろ。こうなったら誰も止められないし、そのまま付き合ってても虚しいだけだぞ。』

「…。」


そんなこと分かってる。
でも、諦めたくなかった。


『…じゃあ、言いたいのはそれだけだから。』


そう言って先生は電話を切ったんだ。

菅田のためを思うなら…答えは1つなんだけどな…。



結局、俺はその答えを選んだわけだけど。


マジで幸せになれよ~、菅田!!と、先生。



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