好きを私にください。
「謝りにも行かず、本当に…。」


って言いながら頭を下げる先生の両親。


「やっ、止めてください!!!」


あたしは思わずあわあわ。


「…あたし、和樹さんに感謝してるんです。」


和樹さんだってぇ~!!!


「あたし、和樹さんの塾の生徒なんです。」


2人は、別に驚く様子もない。

きっとその辺も先生と佑実さんから聞いてるんだろう。


「それで、理科、すっごく苦手なんですけど、和樹さんのおかげで理科頑張れてるんです。」


…言っちゃった…キャッ☆

恥ずかしい~。


「だからむしろ和樹さんには感謝してるっていうか、感謝してもしきれないっていうか…」


なんて言っていたら、手術室のドアが開いた。


「「「「「!!!!!」」」」」



< 330 / 350 >

この作品をシェア

pagetop