好きを私にください。
「いーよ、別に。」

「!!」


や…


「やったぁ!!」


あたし、先生の彼女!!

またそう言えることがとても嬉しくて。まぁ、大っぴらには言えないんだけどね。


「どっちにせよ、もう少ししたら帰れよ。」

「え…。」


なんで!?

先生はもうあたしのこと好きじゃないとか!?


嫌ぁあ~!!!!


「アンタ仮にも受験生なんだから、帰って勉強しろ。」

「…あ。」


忘れてたけど…あたし受験生だ。


偏差値的にも点数的にも、あたしの第一志望の高校は余裕で…そこまで勉強して無かったり。


だから仮にもなんだろうけど。

確かに、勉強しないとマズイかも。


もう2月の下旬だし…あたしの入試は3月上旬だし。


「…分かった。」


今日は、大人しく帰っておこう。

元々そのつもりだったし…。


「ねぇ、先生。」

「ん?」

「また、メールしていい??」

「うん。」

「電話してもいい??」

「うん。」

「お兄ちゃんにアドレスと番号聞いてもいい?」

「うん。ってか質問攻め止めてくんない??」


…ついつい。癖なもんで。
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