好きを私にください。
「明海ーっ!!!」

「あ、真菜、舞佳!」

「写真、撮ろう!!」

「うん♪」


いっぱい撮った写真、今日の会話。

全部全部、大事にするよ。


絶対絶対、忘れないから。


例え次に会うのが数年後になったとしても…あたしはずっと皆が、大好きだよ。



「ねぇ、明海。」

「ん?何?真菜。」

「先生とは連絡、ちゃんと取れてんの??」

「…まぁ、一応。」

「卒塾の日、来なかったんでしょ?大丈夫なの??」


そう、先生は卒塾パーティーに来なかった。


「大丈夫だよ、あたしたち、付き合ってるんだし…会えないわけじゃないから。ちゃんと、繋がってるよ。」


いろいろ試練…?もあったけど、今がある。

だから、大丈夫だって思えたりする。


「ならいんだけど…。」


真菜はなんだか気に入らないようだ。


「よし、真菜、舞佳!!帰ろうッ!!!」

「うん~っ。」

「うん。」


帰路についたあたしたち。


この道を、このメンバーで通るのも最後かぁ。

なんだか、寂しいなぁ。


「じゃあね、真菜。」

「うん、バイバイっ。」


真菜と別れて、舞佳と2人で歩く。


「大丈夫??明海。」


先生のこと言ってるんだろうな…。


「うん…。」


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