好きを私にください。
明日は土曜日だ。


また、塾がある。

教科はなんだっけ…。


あたしはベッドに倒れ込む。


「はぁ~…。」


今日も疲れた…。

クラス、上に上がったらどんなんなんだろう…。


「あぁ~…。」


真菜と舞佳ともこんな感じで…卒業しちゃうのかな。

絶対に嫌だ、そんなの…!


でも…状況は悪くなる一方で。

よくなる気配は一向になくて。


塾だって、つまんない。

辛いだけ。


愛美は取ってる教科が違ったりするから、毎日いるわけじゃないし。


愛美がいなかったら、塾も独り。

学校も、独り。



…あたし、こんな辛い思いするためだけに学校も塾も行ってるのかな。


唯一の救いは塾の先生だ。

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