好きを私にください。
もう嫌だよ。

塾、辞めちゃおうかな。


でも、そしたら先生に会えなくなっちゃう…。



嫌だ!

どっちも嫌だよ…。


先生、先生…。

あたし、分かんないよ、苦しいよ…。



助けてよ…。



でも、あたしはその立場にはなれない。


もう、その立場の人はちゃんといるんだから…。



熱い涙が頬を伝う。


センセっ…。

真菜っ…。

舞佳っ…。



皆っ…。



あたしは、どうして皆に嫌われちゃうの?

あたしは、生きてても嫌われるだけなの?


あたしに非があるのは分かってる、分かってるんだ。

でも…

もう嫌だ…疲れたよぉっ…。




何も頼れない。


何も信じられない。



暗闇に放り込まれた気分だ。


光の無い世界にいるみたいだ。



「…雨…。」


最近、雨が多い。
ここ最近の異常気象によるものなんだろう…。
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