好きを私にください。
「何見る?」

「最近流行りの!!」


って言って、適当に面白そうなのを見た。


本当に面白かったけど!!


映画館を出て、どうするか、と言っていた時。


「…あ…―。」


先生…。
本当に、いた…。

嘘…本物!?


「明海?どうした?」

「えっと…。」


どうしよう!?声かける!?知らんぷりする!?いや、でもそれはもったいない!!!


「あれ?和樹!!」

「ふぇ?」


お兄さん、一体何を言ってらっしゃる…?

和樹ってさ、先生の下の名前だよね。


…同一人物!?


「亮(リョウ)!?」


って反応した先生。

ってやっぱ先生のことだったの!!?


あ、亮って、あたしのお兄ちゃんの事ね?


「久しぶりだな!何年ぶりだ!?」


やっぱ知り合い!?


「2、3年ぶりじゃね?って…菅田さん!?」

「…どぉも。」


気付くの遅ぉ!!!


「は!?」


ってあたしたちを交互に見る先生。
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