好きを私にください。
そんな感じでガンガン進んでいく日々。


真菜と舞佳とは大して変化も無いままただ日が経っていった。


塾も相変わらずで、結構楽しかったり楽しく無かったり。



でも、最近塾に入った男子2人と仲良くなって、結構その2人と喋ったりして平和にすごしてる。


先生とは、大した変化は無いけど、お兄ちゃんのおかげで話題が尽きることは無い。



けど、ある日、事件が起きたんだ。


先生の授業の時間に皆で映画の話で盛り上がっていた時。


「俺、結構1人でも映画とか見に行くよ?」


と言う先生の発言から始まったんだ。

確かにな~って1人思い出した。


「先生、寂しくない!?」


って誰かが言った。


「寂しくねーよ。1人の方がいいんだよ、なんか。」


本当、寂しいよね…。
あたし、あの時どうリアクションしていいか分かんなかったし…。


「あ~でもアレを1人で見に行くのはちょっと勇気いるかも。」


って言う先生。

その映画は広い年代に見られてる映画で、男女関係なく誰でも楽しめるような映画。


でも、なんか可愛い感じがある。

確かに、アレを男1人で見に行くのは厳しいかも。


「彼女と行けばいーじゃん。」


あたしが何気なく言ったこの一言。


「ヤダよ。」


ってあっさり言われたけど。


いいじゃん、せっかく彼女いるんだし。

これは先生の彼女さんに対する、僻み(ひがみ)だったのかもしれない。



なんでさ、彼女、大事にしなよ…。
< 60 / 350 >

この作品をシェア

pagetop